佐久間正英さんと長野で出会った

音楽の話
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少し日数が立ってタイムリーではない話題だけれど…5月13日の金曜日、長野市権堂のインディア・ザ・ロックで、あるライブが開催された。早川義夫さんと佐久間正英さんのふたりによる濃密な2時間ちょっとのライブ。僕は主催者側だったので、まわりの反応が少し気になりながら、PAのバランスがちょっと悪いなとか、そういう余計なことに神経がまわって、前半はあまり音楽を聴くことに集中できなかった。でも後半は、演奏に引き込まれて、すごく早く時間が過ぎ去っていくように感じた。
早川義夫さんの歌の素晴らしさは、以前のブログにも書いたけど、ぐいぐいとハートを鷲づかみにするような本音の音楽にあると思う。それは今回も変わらず、ぐいぐいと来た。で、今回は、佐久間正英さんの演奏について感じたことを少し。
彼は、エレキギターひとつで、すべての曲を演奏している。しかし、そのサウンドはひとつではない。ときに、シンセサイザーのように、バイオリンのように、アコースチックギターのように、そして唸るエレキギターもあり、そのサウンドの豊かな広がりに、あらためて感動させられた。リードギターを弾くとき、センスの良いフレージングが次から次へと生まれ、また伴奏のときは歌によりそい、決して出しゃばらない。僕は、すごいセッションに立ち会っていると感じた。天才肌の早川氏を、佐久間氏が支えながら、包み込み、音楽としての完成度を高めている。あ、これが音楽をプロデュースするということなのか、と。僕にとっては、佐久間さんの凄さを実感できたライブだった。
「何をいまさら…」と佐久間ファンに怒られそうだが、僕はあまり先入観を持たずに新鮮に音楽に向き合いたいと思っていた。ただ僕の中学時代の同級生から、佐久間さんは同じ中学の出身なんだよと知らされていて、これは、ミーハー心で、今度お会いしたときに、ぜひ、伝えようと思い、リハーサル後の雑談で話してみた。佐久間さんは、世間の狭さに驚くとともに、出身小学校の名前も口にしたが、残念ながら、小学校は一緒ではなかった。会話するときの佐久間さんは、ごくごく自然体、なんというかまったく威圧感のない人だった。有名なアーティストのプロデューサーでもあるんだけど、俺はすごいんだぜ、というギトギトの自意識過剰オーラがみじんもない。とても控えめな物腰で、清潔かつ透き通った印象を覚えた。エレキでいえば、効果をかましていない、クリーン・トーンな人柄だ。アクの強いアーティストをたくさん手がけることができるのは、音楽性の高さだけではなく、ひょっとしたら、このお人柄の所以ではないか、とも思った。

ライブが終わり、佐久間さんの人柄と音楽に惚れて、その後、ツイッターをフォローするのはもちろん、遅ればせながら、いろいろとネットで調べてみた。
佐久間さんのレコードレーベル http://www.circulartone.com/
佐久間正英サイト http://masahidesakuma.net/
プロデュースについて Producing The Music
そのなかで、やっぱり、すげえな、と思ったのが、今夜のおやすみ音楽、毎晩、一曲、新しい曲をアップロードし続けて、もう500曲近い。
http://twaud.io/users/masahidesakuma
毎晩ですよ、毎晩。これだけ大変なことを自分に課して、それを継続しているのが、素晴らしい。年齢は関係ない。進化しつづける意志、尊敬します。先輩から、君はぜんぜん甘いな、と無言で叱責を受けた気がすると同時に、元気もたくさんもらって、よし、僕もやるべきことをやろう、と。そう思う昨日今日であります。

コメント

  1. ウエ より:

    お邪魔します。
    早川さんのライヴで佐久間さんと再会されたようで、同窓も確認できましたね。
    僕達の学年の音楽の先生は声楽中心のS先生でしたが、佐久間さんの学年は器楽中心のM先生だったと思われます。
    中学卒業を控えて、そのM先生が我がクラスでプロの演奏家になろうかどうか悩んだ青春時代のお話をしてくださったことは、今でも強く印象に残っています。
    おっと、ローカルねた、申し訳ありません。
    ローカルついでに佐久間さんの出身小学校ですが、、、
    私の予想は、私と同じM5小であって欲しいけど、K小では!(苦笑)
    先輩の刺激から始められたと推察しております「ラフ・ストーリー」の読者始めました。
    「やさしさ」好きです。

  2. KIKU より:

    どうも。ウエの書き込みのおかげで、佐久間さんに同窓を確認することができました。なんか、九州と長野と東京、不思議な感じがしますね。小学校は、僕はS小で、佐久間さん、K小だったかな…あまりに遠い記憶の小学校名を言われて、そのときは、あ、そうか、と思い出したけど、もう、その正確な学校名を忘れてしまいました(泣)。
    それと、500回に迫る先輩には遠く及びませんが、継続にこそ意義がある、と勝手に思いつくまま書き始めました。読んでくれて、ありがとう。でも、毎日は、やっぱりキツイなぁ。毎週でも、いいと思うけど、いまのところ、勢いだけで書いてます。そのうち毎週になるでしょう(笑)。

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