コピーライターであり続けること

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コピーライターの存在を世に知らしめ、若手の育成に貢献した大御所がまたひとり亡くなりました。梶 祐輔氏、4日午後3時5分、肺がんのため東京都三鷹市の病院で死去、78歳。それほど強い印象はないのだけれど、僕が通った頃のコピーライター養成講座の講師のひとりでした。ネットで検索してみると、肩書きとしては、「日本デザインセンター最高顧問」と書かれており、併記されている表現としては「コピーライター」またはクリエーティブディレクター」とあります。

広告業界では、ある程度のキャリアを積んだコピーライターは、クリエーティブディレクターになります。広告の根幹に関わるコンセプトをつくり、それを言葉にして、デザイナーやカメラマンなどスタッフに伝え、ひとつの制作物としてまとめあげていく役割。デザイナー出身の場合はアートディレクターと呼ばれたりしますが、その場合もコンセプトを言葉として表現できるスキルを持つ人が多いです。

今年に入ってから、土屋耕一氏3月27日永眠、享年78歳、真木準氏6月22日永眠、享年60歳と著名なコピーライターの訃報が相次いでいます。このお二人の肩書きは、どちらも「コピーライター」でした。仕事の内容としては、クリエーティブディレクターの比重が大きかったはずですが、それでもコピーライターとしての業績が書籍にもなっており、知られていたからでしょう。

広告における言葉の大切さは、昔も今も変わりません。でも、職業としてのコピーライターが注目されはじめてからは、まだまだ日が浅いんですね。故人は、そのパイオニア的な存在でした。

コピーライターであり続ける。こんな時代にそのことを貫いた大先輩達に敬意を表します。合掌。

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