自己紹介は自画自賛じゃ、嫌われる

自己紹介の文章を書いてください。
キャッチフレーズと、
200字から400字以内のボディコピー。

リアル版「コピーライターの学校」最初の課題です。
どれだけ、モノゴトを客観的に見られるか。文章の力はどの程度か。
何よりも、自分のことをどれだけ知っているか。
そんな、いろいろな心の風景が
自己紹介の文章では見えてきます。
履歴書ではないので、
いいことばかりを書く必要はなく、
自分についてのことなら、なんでもありです。

生徒からの提出物では、
いろいろな表現が出てくるのですが、
読んでいて気持ちがいいのは、
欠点を書いてくる文章ですね。
欠点というのは文章化されると、
ある種の品格を帯びるような気がします。
恥ずかしさに面と向かうこと、
それは勇気がなければできません。
文章で格好をつけるのは、
自分に向き合う勇気がないから。
そういう欠点を見せる。
裸になれるかどうか。
これは、表現者としての
なんか、とっても重要な部分。
共感が生まれるんだな。
人は立派な理念に対して
共感を覚えることは少ない、と思う。
むしろ、人間としての弱さ、
どうしようもない脆さに対して、
あ、俺もそんな部分があるって
共感するんでしょう。

実は、広告の文章だって、
同じことが言えるんです。
クライアントは、
広告したい商品の
いいことばっかり言ってほしい。
それで生活者にメッセージが届くと思っています。
でも、もう、そういう時代ではないんです。
自画自賛の広告は、
とっくの昔に生活者は見切っています。
だから、ちょっと控えめに、
恥ずかしそうに、いいことを言ったり、
ときには、あえて欠点を先に言ったり、
あえて、自画自賛をコミカルにしたり、
いろいろな工夫がコピーには要求されます。
さらには「コピーなんて、うそばっかりだ」
とそっぽを向かれ、口コミ情報に重きが置かれたり…。

いずれにしろ
コピーライティングは
難しくなっているから、
ますます面白くなってきている、
と思いますです、はい。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする